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和牛とか真珠とかコーヒー園とか

せっかく「未上場株」や「外国銀行の円定期預金」について説明しましたので、次は蛇足ながら「投資事業」について触れておきます。
どこかの増田俊男がやっているとかいう触れ込みのパラオのコーヒー園とか、
「ゼッタイ儲かる」とか言っていた、和牛とか、真珠とか、エビとかの養殖です。

2ちゃんねるに代表されるインターネットでは
「ネタニマジレス カコワルイ」という言葉があります。
そう言われてもかまわないので言います。
農林漁業の投資話は
100%詐欺だと思っていいです。


ありえません。
だいたいどんな生き物でも育つためのリードタイムが必要です。
超人的な努力でがんばっても、収穫までに最低でも1年はかかります。
ちょっと前、アグリビジネスをやってる人に話を聞いたんですけど、
牛でもエビでもコーヒーでも、新規に第一次産業を始めた場合、商業栽培が定着するまでに少なくとも1回は冷害とか病虫害とか赤潮等々、相当な打撃を受けます。
超ウルトラ理想的展開でも、採算が取れるまで3年とか5年とかかかります。
それでキャッシュフローが回るなら、不特定多数から小口で金を集める必要なんか、さらさらありません。

雨後のタケノコの養殖とか、海女100人がいっせいに素潜りで毎朝10個ずつあわびを採ってくるとかいう話でもない限り、農林漁業で瞬時に儲かる話などありません。
毎月一割とか2年で元本回収とかいう話はありえません。

従って、
そういう話を勧める人間は全員詐欺師
(もしくはその子分)と考えていいと思います。

こういう話はだいたい
①シリアル詐欺師がストーリーを描く
②高額なコミッションにつられた共犯者(というより真の主犯)がカモを勧誘
②-2それと並行して芸能人イベントを開催
③集まった金の一部を更なる宣伝費と配当に充てつつ残りの金を隠匿
④金を隠し終えたら支払いを止める
⑤被害者が騒ぎ出したら弁護士をつけたうるさい奴だけ弁済して口封じ
⑥どうにもならなくなったら主犯が捕まるが、返す金はない
⑦共犯者(真の主犯)は一斉に被害者面をする
⑧「主犯」が有罪判決を受けるが、返す金はない。
⑨共犯者の1人が新しい「主犯」になって①に戻る
というのが相場です。

…それでもやりたきゃやって下さい。


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テーマ : ニュースの裏側を読む
ジャンル : 株式・投資・マネー

元本保証という病

*おことわり*
このブログは元々外貨建債券による長期投資を広めようと思って作ったのですが、諸般の事情から「ぁゃしぃ投資話」や「ぁゃしぃ有価証券」のネタばらしが主体となっております。

そういうわけで今回は、前回の「未公開株」に続いて「元本保証の高金利」について語ろうと思います。

最近某増田俊男とかいう人が、パラオ共和国の銀行の円定期預金と称してお金を集めて問題になっているそうです。
そもそも日本の証券免許とか外国銀行の支店登録などをしていない一介の評論家がお金集めしていいのかという法制上の問題はありますが、それは置いといて今回は「高金利預金」の落とし穴について語ろうと思います。

さて、この問題を論ずるためには以下のことを前提として考える必要があります。
①元本保証とは「その会社が潰れなければ後で元本は戻ってきます」の略である。
②金利は、一にカントリーリスク、二に発行体(金を借りた会社)の信用度で決まる
③預金の利子は金融機関がそれ以上の金利で融資した結果である


一つ一つ解説します。
①貸したお金が返ってくるのは、貸した相手が仕事をしてお金を払ってくれるからであり、貸し先が「金なら返せん」という状態になってしまったら、どうにもなりません。アルゼンチン国債とかマイカルの社債だって、破綻しなければ元本保証だったんです。

②金利というものは通貨によって違います。格付けがトリプルAの国際金融機関が出している債券でも、ドル建が4%で南アランド建が10%だったりします。
どうしてそうなるかというと、①のような説明になりますが
「通貨とは、その国家が崩壊したら霧消してしまう価値だから」
ということです。
政治不安や経済破綻で存続が疑われるような国家の通貨はとんでもなく高金利です。

次に、金利は貸す相手によって上下します。
某証券会社の証券担保ローンは3%台です。何でそんな金利で貸せるかというと、融資先の人の持っている有価証券を自分の金庫で預っていて、ほぼ取りっぱぐれがないからです。他方、パチンコ狂いの多重債務者にお金を貸す人はあまりいません。踏み倒しリスクが高すぎて、法定金利の約20%をとっても割りに合わないからです。

③預金の利子は自動的につくわけではありません。
日本の銀行の利息というのは一に融資先の金利、二に日本国債の利子によってまかなわれています。サブプライム問題でコケた某イーバンク*とかは別としまして、普通の銀行は一般大衆から集めたお金を誰かに貸して得た利息から、銀行員の高い給料とか高い不動産費とか職員ならタダのような料金で利用できる保養所の維持費用とかをさし引いたお金を利息として預金者に与えるビジネスモデルです。
そうして集めたお金を、融資先のリスクに見合った金利で、できるだけたくさんの人に貸し出すことでリスク分散を図っています。

…以上のことを総合して考えると、ハワイの霊園業者(だったかな)に預金の大半を融資して焦げ付いた外国銀行の「元本保証」にはほとんど意味がないということがわかると思います。

わからないとしたら私の作文力が悪いのです。
わからない人はコメントで何がわからないか教えてください。




ソース(参考文献)
NIKKEI NETの記事より
インターネット専業のイーバンク銀行の2007年9月中間期決算は、50億円程度の最終赤字(前年同期は6億円の赤字)になったもようだ。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡み、有価証券の評価損が約35億円に上った。







テーマ : お金の勉強
ジャンル : 株式・投資・マネー

トシちゃんと未上場株

最近話題になっている「サンラ・ワールド」は
・北米の未上場株
・高利の円預金
・コーヒー園への投資
をうたってお金を集めたそうです。
いかにも怪しいです。
この件については私はそれ以上知らないので、詳細は今後の報道を待ちたいと思います。

ここから先は一般論として、先日
未上場株はグリーンシート以外全部詐欺と思え」
と書いた意味を説明します。

その最大の理由は
赤の他人に株を渡すこと自体が上場の妨げなので、不特定多数に出回る未上場株は上場できそうな未上場株でない」
ということです。

一般的に、上場を目指す未上場企業が株主にしていい人は
①過去も未来も頼りになる「ファミリー」
②これから一緒に金儲けをする「パートナー」(取引先・金融機関・役職員)
③千万~億円単位で投資をしてくれる「インベスター」
 おそらくそれ以外にありません。
萬田久子がリンクセオリーの株主になっていたのは①および②(社長の奥さん兼広告塔)ですし、田原俊彦や丸山茂樹ががジェイプロジェクトの株主になっていたのは②(宣伝効果)にあたります。また、上場しているネット企業のオーナーが新規上場企業の株主になっているのも②にあたります。
それ以外の他人、誰かが紹介してきた見ず知らずの人や取引がないのに自分から寄って来た人に株を渡すということは、上場を目指す経営者がやってはならないことなのです。
例えばそんなことをして、もし株式がヤクザ(正確には「反社会的勢力」というらしい)に渡ったら大変なことになります。そういう株主が一人でもいたら今は上場が認められません。
だから、ほとんどの企業が株式に譲渡制限をかけた上、株主には株券の不所持を勧めるのです。

あなたに萬田久子並みの美貌か、田原俊彦並みの根強い人気がない限り、未上場株で儲けようと考えない方がいいと思います。



今日のおまけ
オストジャパングループはグリーンシートで公開してから札証アンビシャスに上場しましたが、株価はGS時代のほうが高かったそうです。

テーマ : IPO
ジャンル : 株式・投資・マネー

出資法違反容疑で告訴する意味

今マスコミ報道で話題になっているサンラワールドは主に
①北米の未上場株
②パラオに設立した銀行の円定期預金
③コーヒー園
等々に投資するという触れ込みでお金を集め、先日出資法違反で告訴されたそうです。
時事通信の記事によればその額200億円だそうです。
それに対し増田俊男のウェブサイトには「お金は返ってくる」という趣旨のことが書かれています。

お金が返ってくるかどうかは私の知るところではありませんが、出資法では銀行とか証券の免許のないものが不特定多数の人からお金を預ること自体を禁じていますので、これでは出資法違反に対する弁解にはなってないように見えます。
あのコメントはおそらく返金要求の民事訴訟に対する弁解ではないかと思います。


さてここからは一般論になりますが、いわゆる出資金詐欺を罰しようとする場合、被害者側が詐欺師側を出資法違反容疑で告訴することが一般的です。出資法違反の場合、免許のない人間が一般大衆からお金を集めたことを証明すれば罪に問えるからです。詐欺の場合は最初から騙すつもりだったことを証明しなければならないため、立件のハードルが高いのです。

また、告訴が受理されても、問題の根本的解決にはなっていません。出資金詐欺の深刻な問題は、
「詐欺師がどんな刑罰を受けようが、お金は戻ってこない」
ということです。国家権力に期待してもいいのは犯罪者を罰することまでです。
ですから被害者側の弁護士は、刑事告訴する意思を相手に通告して脅威を与えた上で、クライアントが「騙し取られた」資金の回収交渉をします。相手が弱ければ刑事告訴(もしくは民事訴訟)を起こすことを通告した時点で、その相手とだけ資金の返還に応じることもあります。

証券会社の肩を持つわけではありませんが、投資は「まともな証券会社」でやったほうがいいと思います。なにをもって「まともな証券会社」というかはまた後日語りたいと思います。



私からのおまけのアドバイス
「私も被害者だ」と言う人は、ほぼ間違いなく詐欺師とグルです。

テーマ : ニュースの裏側を読む
ジャンル : 株式・投資・マネー

今は外債投資は「お休み」の方向で

初心を脱した方ならご存じのことですが、金利が下がると債券の価格は上昇します。
初心の方が見ているかもしれませんので理由を少し説明します。
(読みたい人だけctrl+Aで)
ある会社が利率4%の社債を出していたとします。
社債発行後、金利水準が低下して世間の金利の相場が3%になったとします。
そうすると同水準の企業は利率3%の社債を発行するようになり、4%の社債はそれと比較して有利になります。例えば残存期間が5年なら、利率4%の既発の社債を102万円出して(額面100万円)買っても、100万円で利率3%の新発の社債を買うより得になります。
逆に利率3%の社債は、後に利上げがあると「美味しくなくなる」ので価格が少し下がります。

ただ社債は基本的に最後まで持てば元本が全部返ってきますで、価格変動の度合いは株式等と比べると著しく低いです。
例えば私の保有するドル建債券も価格も上がっていますが、円高による価格低下を吸収するには至っていません(円ベースでは値下がり)。

だから「2×歳無職がデイトレで○億円!」みたいな本はあっても、「債券取引で△億円!」みたいな本はまずありえません。


説明が長くなってしまいました。

最近のサブプライム危機で今週FRBが金利を0.75%下げました。そのため米国債をはじめとする債券価格は上昇しました。また、株式市場が暴落したために、株を売って債券を買う人が多くなり、需給という理由でも債券価格がアップしました。

そのため、以前なら期待できた「高金利による円高抵抗力」があまり期待ません。
外債投資のよさを知ってもらおうと始めた私のブログですが、今はドル建の債券への投資はお勧めできません。
他方、ユーロとか豪ドルの債券も通貨そのものにかなり「天井感」がありまして、これもあまりお勧めできません。
参考 円-ユーロ5年グラフ  円-豪ドル5年グラフ

そういうわけで今私が投資として考えているのは
・(もしあれば)やや低格付けのドル債 <更なる円高リスクを金利で緩和する>
・いわゆる中国株 <社会と産業に明るいビジネスマン向け>
・日本株 <忍耐力のある人向け>
・新興国株式投信 <社会と産業に明るいビジネスマン向け>
です。
夢のない話ですみません。

そういうわけですので、次回以降はまた「危ない投資」について語りたいと思います。

テーマ : 外貨建社債で中長期運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

何でそんなに騙される

今日は世界同時株安について書こうと思ったのですが、
予定を変更して「儲け話」について書きます。

時事評論家・増田俊男氏、16億集め破たん…投資家告訴へ(yomiuri online)

 「時事評論家」の肩書で多数の著書がある増田俊男氏が、パラオ共和国に設立した銀行で高利で運用するとうたって日本人投資家から約16億円の資金を集め、その大半が償還期限後も返済できない状態になっていることがわかった。
(以下略)


この事件はまだ結論が出ていない(!?)のでまだなんとも言えませんが、世の中には定期的に「儲け話を装った詐欺」が出てきます。例えば天下一家の会、豊田商事、オレンジ共済、和牛商法、ジー・オー、近未来通信、円天…
そしてそのたびに「かわいそうな被害者」が世の中にあふれ、新聞ダネになります。
I've had enough!
不愉快な物言いかもしれませんが、私はこう思っています。
「騙した奴が悪いけど、騙される奴は馬鹿and/or強欲」
何が馬鹿って、儲け話が自分のところまで歩いて来ると思っているところが馬鹿。
だいたい、和牛とか真珠とか、それで本当に儲かるなら金融機関が出してるでしょう。世の中に営業とかセールスとか拡張屋とかがいるのは、そうでもしなきゃその商品が売れないからです。
うそだと思ったら考えてごらんなさい。
プラダとかルイヴィトンの営業マンがあなたの家までバッグを売りに来ますか??
なんで見ず知らずの人があなたに「上場間違いない未上場株」を売りに来るんですか?

これ以上エキサイトしてもしかたないので、
ここから先は一般則を箇条書きで説明します。

・市場金利を上回る確定利付き商品などないと思え。
・本当に儲かるものを一般庶民にわざわざ買わせるはずがないと思え。
・未上場株はグリーンシート以外は詐欺と思え。
・農林水産鉱業は自分でやるか上場株を買え。
・なるべく免許業種の人から買え(FPとかライフプランナーは免許じゃない!)


…異論があれば伺います。






テーマ : 投資が大好き
ジャンル : 株式・投資・マネー

証券会社が教えない、エマージング通貨債の本当の欠点

現在は数年前よりドル・ユーロ等メジャー通貨の金利水準が低くなり、為替リスクをカバーする「のりしろ」が小さくなったと述べました。ならば
「じゃあもっと高金利の通貨でやれば?」
という疑問が出るかと思います。
ところがそういうわけにもいきません。
エマージング通貨債は
①手数料が高い
②売りと買いのスプレッドが高い
③(私の知る限り)MMF等での運用や外貨送金ができない
ということです。
詳しく説明します。
①例えば南アフリカランド(1ランド=15円強)の場合証券会社ではだいたいプラスマイナス0.5円の手数料です。FX利用者の方から見れば「2桁違う」と発狂しかねないレベルです。実際、それだけで1年分の金利が飛んでしまいます。
②債券価格自体の売買スプレッドもメジャー通貨より大きく設定してあるため、同じ銘柄の債券の同じ日の売値と買値が円ベースで3割くらい違っているのが常態です。
こういうことはどこの証券会社の「リスク説明書」に小さく書いてあるのですが、問題は③です。
③私の知っている限り、ドルやユーロ、豪ドル建等の債券の場合、その通貨で償還してまた運用したり、外貨預金口座に送って旅行資金等にできますが、エマージング通貨の場合、それができません。
それができる証券会社が日本にあったら教えて下さい。
2008年10月追記:Eトレや楽天証券で一部扱い始めたそうです。
従って償還時に為替レートで損をしたら取り戻せないのはもちろん、2年債など買おうものなら
2年ごとに6%以上の手数料を支払うことになります。
この点は聞かないと教えてくれません。いや、店員自体がその意味を理解していない会社も少なくありません。

ともかく、現在(2008年1月)の日本においては
エマージング通貨の期間3年以内の債券を買うのは無謀に近い。
ということが言えます。そういうものはFXで通貨を買った方がほぼ間違いなく有利です。

ではなんで私はエマージング通貨債を持っているのか。
私の場合
①期間の長い債券ならスプレッドが大きくても弊害は小さくなる
②債券は原則として金利固定なので、将来金利が低下すると思っているならFXより有利
③FX業者は元先物屋が多く、信用できない業者が多かった
ということです。
でも今回この原稿を書くためにFXについて調べてみましたが、エマージング通貨を短期で買うということに関しては債券よりFXの方が優秀かな、と思いました。
なお③についてはまた後で語りたいと思っていますが、FXや証券先物会社にはいまだに違法な業者やトラブルを抱える業者が多いことは注意して下さい。
参考証券取引等監視委員会



テーマ : 外貨建社債で中長期運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

円高局面での債券投資

最近の円高と世界的株安で、私もかなりやられています。
でも、社債や日本株・外国株をやめて国債とFXに切り替える気にはなれません。前者はあまりに利が薄いし、後者は投資というより勝負(または賭博)だと考えているからです。
私は、こういうときでも腹をくくって追加投資することにしています。余裕資金があればここでリスクがとれます。

円高局面で私がやってきた証券は主に2種類、
①高金利通貨の社債を買う
②割債を買う
③外国株(外国株投信)を買う
ですが、今回は①と②について説明します。

①は例えば豪ドル建社債。円安になれば利益が出るのは当然ですが、さらに円高になってもそんなに心配することはありません。利回り6%(税引き後4.8%)なら5年持てば95円→80円未満になっても余裕で元が取れます。
②はもっと臆病な方や手金が少ない方のための手段です。
 大手証券会社()では米国債を中心とした割引債を売っています。割引債とは利息がつかない替わりに、償還時に元本が大きくなって返ってくる社債です。
例えば2018年償還の米国債の場合、10年後に1万ドルもらえる券を6563ドル(約70万円)で売っています。こういう債券を買っておけば、円安になれば売って利益が出るし、それ以降円高になっても、10年後に1ドル=70円になっても損をしない計算です。
ちなみに私が持っている割引債は1ドル127円のときに買ったものです。また円安になると思って買ったので「また失敗した」と思いましたが、毎年複利的に価格が上昇*し、今では含み益に転じています。

ですからみなさんにもこういった手段をお勧めしたいのですが、今は数年前よりドルやユーロの金利が低下しているのでリスクを緩和してくれる「のりしろ」が小さくなっています。
その点についてはご了解の上、自己責任で投資を検討して下さい。
なお
「じゃあもっと高金利の通貨でやれば?」
という疑問もあるかと思いますので明日以降その件について書きます。

ご注意
債券投資は「当分たいしたインフレは来ない」という割り切りを前提にしたものです。「近くインフレが来る」と考える方には、債券よりも不動産や商品への投資をお勧めします。




補足
*割引債の理論価格は 額面÷{(1+長期金利)のn乗}であり、金利が上昇しない限り、持てば持つほど価格が上昇します。
 

テーマ : 初心者にお勧め情報
ジャンル : 株式・投資・マネー

頭の鈍い人が損をする「野性の王国」


少し脱線しますが、前回の記事で
「ならグロソブ買えば?」と思った人は、もしかしてすでに騙されているかもしれません。
と語った理由を説明します。
ここでいう「グロソブ」とは国際投信投資顧問の
「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」に代表されるような、「格付けの高い、いわゆるソブリン債に投資してその元利金を毎月(または2-3カ月おきに)分配していく投資信託」のことです。

この商品に関するうさん臭さは、既にいろいろな人によって論じられてきました。
山崎元氏のブログの「行動ファイナンス」と毎月分配型ファンドでは
(1)プラスのリターンが期待できる運用なのだとすれば、毎月毎月分配金を支払って、早い時点で課税されるよりも、1年間複利運用して後から分配金を払う方が明らかに得
(2)債券ファンドであるにも拘わらず、手数料が高い…一月当たり4万円の小遣いを自分で自分に払うために、一回1万円以上のATM手数料を払うようなことをしている

と指摘しています。
それだけではありません。
誰が最初に指摘したのか忘れましたが、この投資信託は、「追加型株式投資信託」なんです。理由は、債券型だとタコ配(元本を食う分配)が許されていないからだそうです。
目論見書

それだけで十分驚きですが、私からも補足させていただきます。
ネットでとったデータをエクセルに入れて計算してみました。
98年3月にこの投信を9994円で買って、毎月40-60円の配当を受け取って今基準価格7761円。評価額+手取総額は元本を上回っていますが、私の計算が正しければIRRは3.4%で手取り+分配金を計算すると元本の1.3倍です。
他方、98年頭にシングルA格のドル債を買い、償還後にトリプルA格の国際機関債に乗り換えた私(時価で売却するとして)はIRR5.2%で1.5倍。
期間が違うので参考記録ですが、91年に買ったドイツ国債(ユーロ建)に至っては9.1%で1.7倍です。
なだらかな円安局面に恵まれて、年数回しか売買をしない私でさえこんな利回りです。債券投資のプロなら、もっと高いパフォーマンスを出せたでしょう。

まとめ
この商品の本質は
「1000万円預けてくれたらお金がなくなるかあなたが死ぬまで毎月四万円くらいずつ振り込んであげます。お金はなるべく長く持つように外債で運用します。あなた様だけにそれだけサービスしますから、毎月1万円下さいね?」
ということではないでしょうか。
ソブリン債を買うお仕事って、そんな激務なんでしょうか?

こういう商品は、おうちに執事が常駐するようなお上流家庭以外の方か、毎月入金がないと発狂してしまう要介護老人にしか勧められません。

追記:日本の証券関係者のレベルがいくら低くても、ここまで運用が下手とは思えません。安定配当をするのために含み益を隠しているのかもしれません。



テーマ : マネー
ジャンル : 株式・投資・マネー

外債投資のメリット

これだけのリスクがあるのに、私はなぜ外債投資を始めたのでしょう。
そしてなぜ、今に至るまでやり続けているのでしょう。

…もちろん、それ以上にメリットがあるからです。

以下は私が考える「外債投資のメリット」です。
①利率が高い(円債や外貨預金と比べて)
②長く持つことで収益を生む。償還まで持てば利益が出る(株式と比べて)
③倒産や暴落のリスクがほとんどない(株式と比べて)
④償還前に証券会社に相対で売却することもでき、換金性が高い(不動産と比べて)
⑤運がよければ為替や金利変動でより高い収益が望める

 これ、毎日働いている人向きの商品だと思いませんか?
「毎日会社で一生懸命働いて得た余裕資金で少しずつ社債を買い、利息をもらいながら円定期や外貨預金を大きく上回る運用をする。」
私が500万円以上の余裕資金を持っている人に勧めるのは、こういうスタイルです。
 
なお、上の話を読んで「ならグロソブ買えば?」と思った人は、もしかしてすでに騙されているかもしれません。それも含めて、この話は明日以降に続きます。



ご注意
(1)上に挙げたメリットは、信頼できる証券会社から主要通貨建の高格付債を買った場合のものです。
(2)このお話の趣旨は「外貨建債券以外はやるな」ということではありません。

テーマ : 外貨建社債で中長期運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

証券会社が教えてくれない外貨建債券のリスク

ある日あなたは親友と遊びに行きました。
あなたと親友は新宿駅近くのレストランで千円食べ放題のランチを食べました。
あいにく親友は一万円札しか持っていなかったので、あなたは千円立て替えました。
親友は翌日から2週間ほど出張です。
あなたは「出張から帰ったら返してね」と親友に言って別れました。
あなたの親友は、お金にルーズな人ではありません。
出張から帰った次の日、親友はあなたに1000円を返してくれました。
あなたと親友の友情は守られました。
めでたしめでたし…

でも

その2週間の間に悪性のインフレが進んで、
千円で「うまい棒」1本しか買えなくなっていたら?


…大損ですね。

これは極端な例ですが、第一次大戦後のドイツとか、第二次大戦後の台湾とか、70-80年代の南米ではそれに近い(もしくはそれ以上の)話があったそうです。
外貨建債券に限らず債券全般に言えることですが、最大のリスクはインフレだと思います。
もしあなたが「これからはインフレだ」と思うなら、社債投資はやめて株とか不動産とかコモディティを買うことをお勧めします。

余談になりますが、
福本伸行の漫画「銀と金」にこんなエピソードがあります。
主人公は大財閥の「誠京グループ」総帥と変則ルールの麻雀で戦うのですが、そのとき主人公に師匠の「銀さん」がこう語っています。
「森田…この日本で近年40年以上長期にわたり通用した、金持ちになる三大原則って知ってるか…?」
「? いえ。」
「それは…現金を持たず借金をして不動産を買いまくることだ。」(以下略)
皆さんもうおわかりですね。
「誠京グループの総帥」のモデルが誰だか。





テーマ : 外貨建社債で中長期運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

外債投資の本当のリスク

証券会社のサイトでは外債投資のリスクとして
①為替リスク(その通貨が安くなって円ベースでの元本がすり減るリスク)
②価格リスク(途中で債券価格が変動して途中で売却したとき損が出るリスク)
③発行体リスク(債券を発行している会社等が破綻してお金が返ってこないリスク)を
 必ず説明しています。
この中でもいの一番に書かれている為替リスクが、外債投資で最も大きなリスクだと言われています。実際私も、債券を買ったとたん円高になって「ちょっと早かったな」と思うことがしょっちゅうあります。
でも、それは金利が癒してくれます。
例えば1ドル109円のとき、金利4%で米国国債(5年債)を109万円で買ったとします。
5年間でこの債券から得られるキャッシュは11,600ドルです(20%課税)。
この11,600ドルが109万円以上だったら損していないわけです。
この場合の損益分岐点は1,090,000÷11,600≒94。
つまり94円までの円高はノープロブレムです。
仮に円金利が1%だとしても98円くらいまではOKです(計算は略)。

私は「外債投資の本当のリスク」は
為替リスクではなくインフレリスクだと思っています。
その理由はまた明日。




テーマ : 資産運用について
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