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銀行の外貨預金キャンペーンにご注意

某三井住友銀行のチラシが郵便受けに入っていました。
見ると外貨定期預金新規お預け入れキャンペーンでした。
曰く、初回限定金利として
1ヶ月もの金利米ドル年5%、ユーロ5%、豪ドル10%、NZドル10%
しかも為替手数料50%割引!!!

…と言っても
・新規に円から両替した資金に限る
・高金利は1ヶ月だけ。その後の金利は米ドルの場合0.01%! (三井住友銀行※パンフにも同様の記載あり
・そもそも通常の為替手数料が証券会社の倍くらい   
・しかも各通貨3万単位以上が条件             です。

いくら低金利とは言え残存1.5年の米国債が利回り1.4%(大和証券)ですから、金利0.01%というのはひどい話です。

大まかな試算ですが今88円を1ドルにする手数料は0.5円(また円に戻すときは1円)
88円につく1ヵ月5%の金利は0.37円で、その後の金利はほぼ0円です。
この条件では、長期間持っても円転するときの為替手数料すら賄えません。もしドル円相場が今のままだとすれば、ドル転するだけ損ということです。

どの通貨でもワンショット3万以上で突っ込める余裕があるなら、証券会社で高格付けの社債を買ったほうが圧倒的に有利です。また、今後ドル高になると確信しているなら、FXをやれば済む話です。どちらにしてもこういう外貨預金を買う必要がありません。

大きく書いてある「高金利」に惑わされてはいけません。裏面の小さい字まで読みましょう。
では今後も皆様に、市場に棲む悪魔のご加護がありますように。

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テーマ : 資産運用
ジャンル : 株式・投資・マネー

「分散投資」という名の罠

前回の記事の続きです。
グロソブという「社債しか組み入れしない株式型投信」*のパフォーマンスを具体的に見て行きましょう。

グロソブの正確な資料は国際投信のサイトの該当部分をご確認いただきたいのですが、基準価額は相当下落しています。
ヤフーファイナンスによれば直近の基準価額は6,275ポイント。
国際投信のデータで5年間の利回り(税引前)を計算すると

May-04 -9680
May-05 480
May-06 480
May-07 480
May-08 480
May-09 6425
-3.3%
0.86
完全に赤字です。

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)

一方、5~6年前に外債を1本買いしたらどうなっていたでしょう。
正確なデータではありませんが、
2003年夏に私が買った国際機関のドル債を今売った場合の試算をしてみましょう(税引前)。
2003 -1,136,000
2004    37,375
2005    37,462
2006    39,875
2007    41,348
2008    37,721
2009   966,171
        0.4%
        1.02倍
ぎりぎり元本です(実際には利子課税でちょいマイナス)。

2004年4月に私が買ったフランス国債を今売った場合の試算をしてみましょう(税引前)。
2004 -1,370,000
2005    54,375
2006    55,000
2007    59,699
2008    64,784
2009  1,386,279
        3.7%
        1.18
こちらは明確に黒字です。

なぜこんな事になってしまったのでしょう。
やっぱり「AAA格の債券を買う仕事」に年1%以上の手数料は無駄、ということだと思います。
「グロソブに1千万円出すより、ドルとユーロと豪ドルとそれ以外の債券を一本買いする方が常に有利。」
というのが私の結論です。

…世の中には、違法ではない騙しというものが存在するんです。

数年前に山崎元氏がこの商品を
「一月当たり4万円の小遣いを自分で自分に払うために、一回1万円以上のATM手数料を払うようなことをしている」
と評していましたが、至言だと思います。

「投資バカ」につける薬 (講談社BIZ)

*債券型投信は分配金に関する規制が厳しい。株式型として登録すると、基準価額が原点未満でも分配金を払える。

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「銀行でグロソブを買わされる」という恐怖

昨年の1月に頭の鈍い人が損をする「野性の王国」に、グローバルソブリンオープンの問題点を書きましたが、やっぱり売り方にも商品性にも問題のある商品だったようです。

最近中小証券(失礼!)の方と話をしました。
証:最近「グロソブを買って大損してるんですけど、どうしたらいいですか」って、初めての方から
  電話がかかってくるんですよ。
私:どうにもなりませんな。どうして買ったんですか?
証:それがご年配の方で、銀行で買ったとか。
私:(ノ∀`)アチャー。それ、違法じゃないけど騙されてる。
証:たぶん、まともな説明は受けてないと思うんですよ。
私:まともな説明を受けていてもわからない人だったりして。
証:んー、そうかもしれませんね。

想像になりますが、たぶんこういう人は「有利な預金」ぐらいの感覚しかないと思うんですよ。
やっぱ無理ですよね…有価証券の知識と経験のない人に、銀行で投信を勧めるのは。
テレビや電子レンジと違うんで。

商品自体に関することはまた次回。


なつかしの昭和 テレビ・ラジオ番組主題歌全集(4枚組)(CD)

テーマ : お金の勉強
ジャンル : 株式・投資・マネー

銀行にもあった ぁぶなぃ金融商品

今週月曜日(1月19日)の月曜の日経の31面に「金融商品 比べて選ぶ」というコーナーがありまして、「二重通貨預金×外貨建てMMF」というテーマで解説していました。
私は外貨MMFは10年位前から利用しているので知っていましたが、二重通貨預金は知らなかったので読んでみました。
読んでみてふつふつと怒りがこみ上げてきました。
まさか銀行が(違法ではないが詐欺まがいの)ハイリスク商品を個人に売っていたとは知りませんでした。

紙面によれば
「二重通貨預金は為替動向により満期時に元本が円と外貨のどちらで戻ってくるか決まる商品。通貨オプションというデリバティブを組み込んだ仕組み預金のひとつだ」
ということです。

例えば
「1ドル100円で1百万円預けて年利16%の3ヶ月債、為替が期間中に1ドル95円以上になったら元本がドルで返ってくる」という商品が仮にあったとします。
そして金利2%(数年前まで5%はありました!)の米ドル建MMFとリターンを比較してみましょう。
この商品と年利2%の外貨建MMFが円レートによってどういうリターンになるか概算してみました。

レート 二重通貨  2%MMF
120 1,040,000 1,206,000
119 1,040,000 1,195,950
118 1,040,000 1,185,900
117 1,040,000 1,175,850
116 1,040,000 1,165,800
115 1,040,000 1,155,750
114 1,040,000 1,145,700
113 1,040,000 1,135,650
112 1,040,000 1,125,600
111 1,040,000 1,115,550
110 1,040,000 1,105,500
109 1,040,000 1,095,450
108 1,040,000 1,085,400
107 1,040,000 1,075,350
106 1,040,000 1,065,300
105 1,040,000 1,055,250
104 1,040,000 1,045,200
103 1,040,000 1,035,150
102 1,040,000 1,025,100
101 1,040,000 1,015,050
100 1,040,000 1,005,000
99 1,030,000 994,950
98 1,020,000 984,900
97 1,010,000 974,850
96 1,000,000 964,800
95 990,000 954,750
94 980,000 944,700
93 970,000 934,650
92 960,000 924,600
91 950,000 914,550
90 940,000 904,500
89 930,000 894,450
88 920,000 884,400
87 910,000 874,350
86 900,000 864,300
85 890,000 854,250
84 880,000 844,200
83 870,000 834,150
82 860,000 824,100
81 850,000 814,050
80 840,000 804,000  (あくまで概算です)
  
横比較で見ると104円以上の円安ならMMF有利、それ以外は二重通貨預金有利という事になりますが、それで納得していいのでしょうか。
問題点はそこではなく縦比較にあります。
二重通貨預金は円高で失敗したときには5万10万、それ以上の損があるのに、うまくいったときに得られる金額の上限が104万円なのです。ドル建MMFは円高になったら損をしますが、円安になったときそれと同様の得をします。それが違いです。
これは2000年ごろに証券会社が何も知らない個人に売って一部で問題になった「EB」とそっくりの設定です。

実は二重通貨預金の実態は「1ドル=100円で1万ドル分の円を買えるオプション」を4万円で銀行に売る取引なんです。
銀行は円安のときはドルを持っていれば儲かるので何もしないで100万返します。
円高に振れたときはオプションを使って預かった100万円でドルを預金者に買わせて返します。
銀行はどちらでも得をします。
「預金者」はとったリスクに満たない利益を得るか、取ったリスクどおりの損失を蒙るかの2択です。
結論から言いますと、こういうオプションの売りを金融知識のないアマチュアにやらせるのは論外なのです。そして、このようなオプションの対価が4ポイントというのは安過ぎるんです。

語弊がありますが、二重通貨預金は勝ったら10円もらえるけど、負けたら0~50円取られるルールのじゃんけんみたいなものです。
個人投資家のやる事ではありません。

追記
おまけ
この本は∑や微積分の式を使わずに投資リスク管理・デリバティブ・オプション理論等を説明した初級者向けの本です。変な仕組み商品に引っかからないための「お守り」としてお勧めします。

テーマ : 気になるニュース
ジャンル : ニュース

投資用ワンルームマンションとIRR計算

最近親戚(公務員)に
「投資用ワンルームマンションってどうよ?」
というようなことを聞かれました。私は、
「やめた方がいい。とくに『利回り5%』みたいな新聞広告を出しているところはダメ。」
と回答しました。

私も数年前購入を検討したことがありますが、こういう物件どう計算しても儲かりそうにありません。
まず、業者の言う利回り5%とは、
「初年度に12ヶ月フルに入居した場合の家賃合計÷物件購入代金=0.05」
ということであって、債券のように商品の投資利回りが5%というものではありません。
例えばこのマンションに15年間投資して実際に利回り5%になるためには

2008 -10,000,000 購入価格
2009 500,000 収入↓
2010 500,000
2011 500,000
2012 500,000
2013 500,000
2014 500,000
2015 500,000
2016 500,000
2017 500,000
2018 500,000
2019 500,000
2020 500,000
2021 500,000
2022 500,000 その時の物件価格
2023 10,500,000 10,000,000

IRR→ 5.0%

こういう計算にならないといけません(エクセルで計算)。
しかし、15年間入居率が100%で家賃が15年間新築時と同じで15年経過後の物件価格が新築と同じということはまずないでしょう。

そういったことを計算に入れて(それでも激甘ですが)もう一回計算をしてみます。

   差引収入  諸費用 低下率 入居率
2008 -10,030,000 -30,000 100% 100%
2009 470,000 -30,000 100% 100% 500,000
2010 445,000 -30,000 100% 95% 500,000
2011 445,000 -30,000 100% 95% 500,000
2012 397,500 -30,000 95% 90% 500,000
2013 397,500 -30,000 95% 90% 500,000
2014 421,250 -30,000 95% 95% 500,000
2015 375,000 -30,000 90% 90% 500,000
2016 375,000 -30,000 90% 90% 500,000
2017 331,250 -30,000 85% 85% 500,000
2018 331,250 -30,000 85% 85% 500,000
2019 331,250 -30,000 85% 85% 500,000
2020 290,000 -30,000 80% 80% 500,000
2021 290,000 -30,000 80% 80% 500,000
2022 290,000 -30,000 80% 80% 500,000 15年後の物件価格
2023 7,251,250 -30,000 75% 75% 500,000 7,000,000

1.9%

いや、諸費用・入居率・家賃変化率・15年後の価格を激甘で考慮しても2%程度の利回りにしかなりません。ちなみに15年後の価格が50%(5百万円)だと利回りは0.4%となります。
余談ですが、業者がよくトークに使う「節税」とか「減価償却費を経費で落とせる」とかいうことも、会社員や公務員にとってはあまり関係のないことだと思います。

…どうしてそうなるのでしょう?
私の出した結論は「建売業者にお金を抜かれている」です。

不動産投資をするなら
・元々それに適した土地を所有している
・一棟買いできる財力または借金力
・安くて収益力のある物件を探せる能力
のどれかがないとできないのではないかと思います。
サラリーマンや公務員には、そのような能力はまずありません。
それでもやりたい人は、先週の日経ヴェリタスのトップに載っていたように、子供たちが去って余った部屋をリフォームでワンルームにして貸し出すような方法を検討したらいいかと思います。

そういえば青木雄二氏は「5年で元が取れない不動産はダメ」と言ってましたね。

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